サイト推薦者から見たODPエディタの行動 | dmoz エディタ日記 - ODP (Open Directory Project) 日本語階層

サイト推薦者から見たODPエディタの行動

前回の記事に続いて、サイトの推薦者向けのヒントを2つほど。


● ODPエディタによるサイト訪問の監視にはあまり意味がない


世の中には、ODPエディタがサイトを訪れたときに残すとされているreferrerの記録を監視している人がいるようですが、私の考えでは、これにはあまり意味がありません。次の2つの理由からです。


- 多くのエディタが、サイトの審査時にreferrerを残さないようにしている。

ですから、特定のreferrerからの訪問者がないからといって、ODPエディタがサイトを訪れなかった証拠にはなりません。


- 掲載のための審査以外の目的でサイトを訪問するケースもけっこうある。

ですから、特定のreferrerからの訪問があったからといって、サイトの審査が行われたという証拠にはなりません。


● 「エディタのいないカテゴリは更新されない」というのは間違いである


世の中ではODPに関して、「エディタのいるカテゴリしか更新されない」、「エディタのいないカテゴリが多すぎて、ディレクトリの更新がほとんど行われていない」というような言い方がよく行われているようなのですが、これは完全な間違いです。これを信じて、エディタがいるという理由だけから、不適切なカテゴリにサイトを推薦すると、前回の記事に書いたように、サイトが審査されるまでの期間が大幅に伸びてしまいます。


ODPエディタは、その名前が置かれている場所の下にあるカテゴリをすべて編集することができます。たとえば私は日本語階層トップ に名前を置いているので、日本語階層全体を編集できます(実際にはmetaという特殊権限を持っているので、英語階層を含めてすべての場所を編集できます)。この意味で、ODPにはそもそも「エディタのいないカテゴリ」なるものは存在しません。


このODPの編集権限モデルを理解しておけば、あとは常識に基づいた推測を加えることで、エディタの"いる・いない"がどのていどの意味を持つかが判断できるのではないかと思います。参考のために記しておきますと、現時点で日本語階層には約17,000個のカテゴリがあり、エディタの名前は圧倒的多数のカテゴリにありません