続・リンク・チェッカー | dmoz エディタ日記 - ODP (Open Directory Project) 日本語階層

続・リンク・チェッカー

久しぶりの投稿になります。4/27付けでyobesukeさんが掲載数の話を書き、私が昔書いたリンク・チェッカーに関する記事 を紹介してくれましたが、それへの補足です。


あのときからODPのリンク・チェッカー体制にもいくつかの変化がありました。あの記事では「Robozillaが来襲した」という風に、それが一大イベントであるかのように書いたのですが、たしかにいまでも「来襲」のニュアンスはあるにしても、以前と比べるともっとチョロチョロと、チェックと削除の作業が継続的に行われるようになっています。いまでは何かしらのプロセスが年中動いているというような状況になりました。


ODPでは、内容が見直された結果として掲載済みサイトが削除されることもあります。しかし、日本語階層全体の掲載サイト総数にインパクトを与えるような数の減少は、まず間違いなく(広い意味での)リンク切れによるものと考えていいです。


前回の記事でも書いたように、単に移転しただけのサイトが削除されてしまうのはもったいないので、掲載済みサイトが別のアドレスに移転したときは、カテゴリの右上にある「URLを更新」から報告してもらえるとありがたい。ただし、ODPではそのような報告がなくても、リンク切れになったサイトが他の場所に移転していないかをけっこう慎重にチェックすることになっています。リンク・チェッカーは、リンク切れと判定したサイトを即座に削除するのではなく、未審査状態に戻します(要するに「外から見えない状態に移す」)。そしてエディタが自分の目で確認し、可能な範囲での調査を行って、どうやらそのサイトはほんとうに消えたようだという判断が下された後に、はじめて本格的な「削除」が行われるのです。


ODPはウェブマスター向けのリスティング・サービスではなく、エンド・ユーザーのためのディレクトリを作るプロジェクトです(これは本当に重要なので、このウェブログの読者にはぜひとも伝えたいと思っているコンセプトです)。だから、ODPエディタにとって、一度審査して掲載したサイトはディレクトリにとっての"たからもの"であり、それがディレクトリから消えると「もったいない」と感じて、自分の責務として移転先を探すわけです。リスティング・サービスであればこれとは違った論理が働くかもしれません。