dmoz エディタ日記 - ODP (Open Directory Project) 日本語階層 -10ページ目
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dmozの愉しみ方(2)

「めぞん一刻」や「ベルサイユのばら」について他の言語階層をちょっと覗いてきました。


「めぞん一刻」を読んだのはもう随分昔で(ん?連載中の読者か?)、その中で特に印象に残っているのが五代君が管理人の響子さんとのラブシーンを夢想しながら「管理人さん」と呼ぶシーンです。やはりこのシーンは有名であるらしく、ある英語のサイトには
Godai also develops a bad habit of fantasizing about Kyoko and walking into telephone poles.
と書いてあるのがありました。
また、響子のプロフィールには
●Newly appointed manager of Ikkoku-kan (Maison Ikkoku), there she lives in the kanrinin's (managers) room of Ikkoku-kan.
●Kyoko is the manager of the apartment. She lives in the kanrinin's (managers) room of Ikkoku-kan.
なんて複数のページにkanrininという言葉が出ています。でも夢想シーンで五代君が“ Ms. kanrinin” と呼んでいたかどうかは未確認。

「ベルサイユのばら」のフランス語サイトもちょっと見栄をはってのぞいてみたりして。欧米ではタイトルは“Lady Oscar”ですが“versaillesnobara” なんて言う表記も良くみかけます。
フランス人はさすがに登場人物のプロフィールのページで「アンドレ・グランディエ」は歴史のどこをひもといてもいないとか、オスカルのお父さんのジャルジェ将軍のストーリーと歴史上の人物像の違いについて書いていたりします。
私が見たサイトはアニメ版のもので、アニメではどういう登場人物がいたのかよく知らないのだけれど、オスカルを唯一「お嬢様」と呼ぶ乳母、この人はアンドレの祖母でもあるのですが、名前が「マロン・グラッセ」さんだというのはフランス人は知っているのでしょうか…

あんまり書くとボロが出るのでこのくらいにしておきましょう。

dmozの愉しみ方

 http://dmoz.org/ のトップページにはまず英語のディレクトリが表示されます。そしてそのページの一番下のWorldにはDeutsch, Espa?ol, Fran?ais, Italiano, Japanese, Nederlands…などの世界の言語の階層へのリンクがあります。注意していただきたいのはこれらは「国」のカテゴリではなく「言語」のカテゴリだと言うことです。ですからWorld/Japan ではなく World/Japanese。日本階層ではなく日本「語」階層なのです。
そして「日本」という国についての情報はWorld/Japanese/地域/アジア/日本に掲載されることになります。
英語階層ならばRegional/Asia/Japan/ 
ドイツ語階層なら World/Deutsch/Regional/Asien/Japan/
フランス語階層なら World/Fran?ais/R?gional/Asie/Japon/
こういう相似形のカテゴリパスで誘導されます。
そして各言語の日本に相当するカテゴリは全て相互リンクされており、それぞれの言語で書かれた日本についてのサイトをリンクを辿って見ることが出来ます。
サブカテゴリの下の方に「ほかの言語でのこのカテゴリ」で張られているリンクがそれです。
この各言語の間で張られている相互リンクをODPではaltlangと呼んでいます。これはdmozのディレクトリ構造の大きな特徴の一つです。
そして出来る限り各言語間で相互リンクを張ることの出来るようなカテゴリ構造にしましょう、という「緩やか」な約束もあります。もちろん文化の違いで相互リンクをあきらめねばならない場合もしばしばありますが。
このaltlangの波間をサーフィンしていると時々面白いものにぶつかるはずです。
ベルサイユのばらをフランス人は一体どんな気持ちで読んでいるのかとか、めぞん一刻の「管理人さん」は他の言語ではなんてよ呼ばれてるのだろうとか。

オンラインショップ階層の改編

オンラインショップ階層の改編は2003年の春に始まりました。
同時に「ショッピング」から「オンラインショップ」へとカテゴリ名の変更もされました。オンライン上で通販をするサイトのみを掲載するというふうに定義も変更されたのです。
当時、オンラインショップ直下の話題が整備されておらず、申請者もどこに申請して良いかわからず、エディタも間違って申請されてきたサイトをどこに移動して良いかわからない状態でした。
とにかくエディタも申請者もジャストとは行かないまでもおおむねここらへんかな、と思えるようなカテゴリを作っていく事が急務でした。最近になってやっと大きな穴は無くなったと思えるようになりました。これはビジネス階層の改編と平行に行うという大変な幸運というか機運があったからある程度の成果をあげることが出来たのだと思っています。いや、これは必然であったのかもしれません。

正直言ってこの階層の編集をするには忍耐と寛容が必要です。
ジャンクな商品、アフィリエイト中心のサイト、まあ掲載するにはやぶさかでは無いけれど、こんなの誰が買うの?という商品群、法律スレスレのサイトなどなど人間の欲望が渦巻く場所でもあります。しかし大半のオンラインショップの運営者がまじめに商売をしていることも確かです。また、オンラインショップのおかげで私たちは少し前までは考えられなかったような商品を手軽に手に入れることが出来るようになってきています。私はエディタの立場を離れた個人としても「使える」リンク集を構築できたらと思っています。


おそらくこの場所こそ「人の手」によって構築していかなければならない。ロボット型の検索エンジンでは決して挙がってこないようなサイトをきっちり拾い上げて審査し、整理・掲載して行きたいと考えています。しかしそれを実現するには気が遠くなるような人の手による作業が必要です。



地域階層/市町村

地域階層の日本の市町村名のカテゴリは2004年の6月から9月にかけて全市町村が作成されました。これはW/J(日本語階層)内でのあるプロジェクトの副産物のようなものでした。平成の市町村大合併を考えると全市町村の作成のタイミングはいつが良いのか、などという話も出たりはしていたのですが、結局のところ作れるときに作るしかないのではと言うことでアクティブエディタの何人かが中心になって作成されました。

私は個人的には県レベルの担当になったエディタが市町村のカテゴリを次々作成して行くと良いのではないか、さらに話題別カテゴリも充実させていくというのは大変楽しい作業ではあるまいか、と思っていました。また、そう言った楽しい仕事は県レベルで担当出来るのエディタが現れるまで残しておいてあげたい、という気持ちもありました。やってみるとわかりますが掲載サイトが増え、サブカテゴリがドンドン出来て、目に見えてカテゴリが充実してくるのを見るのは本当に楽しいし、気持ちが良いのです。(事実そのようにして都道府県レベル担当のエディタが市町村を網羅して作成した場所もいくつかあります)
しかし市町村のカテゴリが新しいエディタの入り口としてとても気軽に応募できる場所でもありましたし、随分待っても、いくつかの県しか市町村が網羅できなかったこともあり、楽しいお仕事はすでにアクティブに活動しているエディタの手に委ねられてしまいました。

まず、市町村名カテゴリありき、と言うことで作成された市町村ですので、まだ掲載数1~2サイトの市町村名カテゴリがたくさん残っています。残念ながら市町村作成に関わったエディタは他にも多くの担当場所を抱えているため、種は蒔いたものの水やり、施肥、雑草取りなどの時間がとれません。
何故うちの村が町が掲載サイト1つだけなんだ、とお思いのお方、むっとする前にサンプルサイトを2つか3つ見つけて、説明文を書いて「エディタになろう」をクリックして前に進みましょう。

行きつけの商店や飲食店、子供が通っている学校、近所の少年サッカーのチームなど自分の身近にあるサイトを追加登録していくのは楽しいものです。

ODPエディタになると、なにができるようになるのか?

ODPエディタになるとアカウント(エディタ名とパスワード)が発行されるので、それを使ってエディタ用のシステムにログインします。すると、さまざまなエディタ専用ツールにアクセスできるようになります。

最も基本的なツールは、ディレクトリの個々のカテゴリを編集するための画面です。サイトを追加したり、タイトルや説明文を変更するための機能が用意されています。たとえばこの Ameba Blog の編集画面を使える人ならば、試しに1つか2つサイトを追加するだけで使い方を習得できるでしょう。

もう1つの重要なツールがエディタ専用のフォーラム(掲示板)です。ODPは多数のエディタの共同作業で成り立っているので、いろいろな局面でエディタ間での調整を行わなくてはなりませんが、フォーラムはそのための手段の1つです。日本語階層用のフォーラムもそこそこ活気があって、密度の濃い情報交換が行われています。

掲載サイト110000件

今日、日本語階層の掲載サイト数が110000件を超えた。
私がODPに参加した2001年秋の時点で1万5千サイトくらいだったと記憶している。当時、まだ健在だったLycosのディレクトリが約5万件、Yahoo!が約23万件くらい、だったはず。

ちなみに100000件の達成は2004年10月11日。



ディレクトリは死んだか!?

ロボット型検索エンジンが発展するなかで、ウェブサイトを階層的な構造に分類して提示するディレクトリは死んだ、と言われることがあります。もちろん、私はそうは思っていないから ODP というプロジェクトに参加しているわけですが、ひとつ言えることはあります。それは、


  ディレクトリはとても死にやすい


ということ。


ODPエディタの最も重要な作業のひとつは新しいサイトを探すことなので、私は特定のテーマのサイトを集めているディレクトリやリンク集をよく見に行きます。そしていつも感じるのは、世の中のとても多くのディレクトリやリンク集は、メンテナンスがされないまま放置されているということです。その結果、リンク切れが多数発生して、ディレクトリとしての価値が損なわれている。

ディレクトリを生かし続けるためには、メンテナンスが必要です。そして、このメンテナンスのコストが高いことが、これからはロボット型検索エンジンの時代だという題目の根拠のひとつになっています。

ODPは、これに対抗するための仕組みをいくつか備えており、私の見るところ、けっこううまく機能しています。リンク切れが皆無だとは言いませんが、どこか適当なカテゴリを見に行って、適当なサイトをクリックしたときに、目的の場所に行き着ける確率はそこそこ高いはずです。「いや、高くない」と思う人は、サイトを見つけるための他の手段と比較した上での相対評価、という観点から考えてみると、また違った感想を抱くかもしれません。

2005/05/10 掲載数とエディタ

総エディタ数 163名

World/Japanese  (109,596)   

地域  (36,465)
アート  (12,126)
オンラインショップ  (6,917)
キッズとティーンズ@  (811)
ゲーム  (1,667)
コンピュータ  (3,391)
スポーツ  (6,886)
ニュース  (1,332)
ビジネス  (17,766)
レクリエーション  (6,512)
健康  (3,892)
各種資料  (2,176)
家庭  (1,933)
社会  (6,698)
科学  (1,835)

このウェブログを始めるにあたって

このウェブログでは、Open Directory Projectの活動を紹介していきます。

みなさん、ODPのことはご存じでしょうか? その成果物である dmoz  の方が、言葉としては知られているかもしれません。プロジェクトの成果物を利用して作られている Google ディレクトリ  はもっと知名度が高いでしょう。この機会に基本的な情報を FAQページ  にまとめたので目を通していただければうれしいのですが、こうした情報も、このウェブログのなかでおいおい触れていくつもりです。

ODPはボランティア・エディタの活動によって動いているプロジェクトであり、日本語階層 の下には現時点で160人以上のエディタがいます。このウェブログを開設した目的はいくつかありますが、一番の理由は、もっと多くの人にODPを知ってもらい、ODPにエディタとして参加してもらいたいということです。


このページを見てみてください。

http://dmoz.org/World/

世界のさまざまな言語のカテゴリがあります(英語は別格で、 http://dmoz.org/  にあります)。で、掲載済みのサイトの数という点でみると、日本語は、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、フランス語に続いて、6位です。よく頑張っているともいえるし、ちょっと悔しいともいえる。日本語階層をもっと発展させるためには、もっとエディタが必要だ、ということなのです。

ウェブログ開始

ODP のyobesukeです。
日本語階層を中心に活動しているボランティアのmetaエディタです。
日本語階層の状況や活動を外部の方にもお知らせし、また記録していくためにこのウェブログを設置しました。
このウェブログは複数のシニアエディタによって編集される予定です。

ODPはウェブの世界に散らばる無数のサイトを網羅して掲載し、論理的に分類していきます。
ロボット型の検索エンジンでは挙がってこない、人間の思考をディレクトリを通して見ることが出来るでしょう。そして人の手によって作られたディレクトリは必ずや人に役立つものとなるでしょう。
私たちの活動を紹介することで一人でも多くの方がODPに関心を持ち、エディタに応募して下さるのをお待ちしています。

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