dmoz エディタ日記 - ODP (Open Directory Project) 日本語階層 -8ページ目

このウェブログのURL

7月初めに行われたAmeba Blogの「バージョン・アップ」に伴い、このウェブログの正式なURLはどうやら http://ameblo.jp/dmoz/ になったようです。以前のURLである http://dmoz.ameblo.jp/ でのアクセスは不可能ではないにしても、ページ先頭に置かれているリンクは前者だし、個々の記事へのリンクも、「正式」なものは前者の形式になっています。

というわけで、リンクを張ってくださっている方は、前者の形式に変更するのがよさそうです。


ところでODPでは、このように、同じものをポイントしているURLが複数存在する場合、どれか1つ、最も妥当と思われるものを選んでそれを掲載することになっています。当たり前のことですが、ガイドラインではわざわざ次のような項目を設けています。

http://dmoz.org/World/Japanese/guidelines/include.html#identical


これに似た話として、「URL転送」とか「リダイレクト」と呼ばれるものについて、ODPでは転送元ではなく転送先の「真のURL」を掲載します。

http://dmoz.org/World/Japanese/guidelines/include.html#redirects


Re:Re:Dmozの愉しみ方(3)

貧乏」は今のところカテゴリの末端ですが、もちろん貧乏についてのサイト作成が隆盛をむかえ、貧乏の団体が複数結成されたら「貧乏/団体」、雑誌やテレビ番組などのサイトが複数出来れば「貧乏/ニュースとメディア」などなど出来る可能性があり、末端ではなくなります。
そしてywadさんが紹介したように究極の分類、アルファベットバー。
さすがにこのテーマでアルファベットバーが出来るとは考えにくいですが(笑)

今のところ日本語階層ではシステムに標準で装備されているアルファベットバーの使用は現実的ではなく、「50音」を手動で作成して使っています。
使用している場所はまだそれほど多くありませんが俳優・タレントなどの人名カテゴリや健康階層の病名のリンク置き場などで使用しています。


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“複数”というのはサイトが消滅してもカテゴリへの掲載が簡単に「0」に成らない安定した数を指します。いくつで安定したといえるのかはカテゴリの性質によって変わります。

Re: dmozの愉しみ方(3)

日本語階層はまだまだ発展途上だけど、英語階層はさすがにサイト数が多いだけあって、分野によってはトピックが非常に細かく分類されていることがあります。

たとえばHome/Cooking には多数のレシピが食材や種類に基づいて分類されています。カテゴリ上部にあるアルファベットのリンク(アルファベット・バーと呼んでます)をクリックするとわかりやすい。

あるいはHealth/Conditions_and_Diseases には病気が、Arts/Literature/Authors には作家があります。


ODPはあらゆるトピックを扱いますが、トピックを分類するプロジェクトではなく、ウェブサイトを収集して分類するプロジェクトなので、末端カテゴリが概念としてどれほど細かく分類されるかは、そのトピックのウェブサイトがどれほど存在するかに依存します。

逆にいえば、十分な数のウェブサイトが存在するトピックであるならば、そのトピックを扱うカテゴリが、dmoz.orgのどこかに存在してしかるべきなわけです。そのカテゴリをどこに、どんな階層構造の下で作るのが最適かを考えるのはなかなか楽しいものです。

dmozの愉しみ方(3)

末端まで行くとたまにヘンテコなカテゴリに出会うことがあります。例えばこんなの
エディタはこのカテゴリを作るとき何を考えたんだ、なんて事を想像するのも面白いかもしれません。
ちなみにこのようなカテゴリもフォーラムで大まじめに議論して作成の合意に至ります。また、「貧乏」で「一人」暮らしで「田舎」に住んでる人はどこに掲載するんだ、とか言い出すヤツもいる。

世界最大のグローバルなディレクトリ - その2

おっ、ここAmeba Blogのメンテナンスが終わったようですね。というわけで気分一新で再開。

6月20日のエントリ で、カバーしている言語の多さという点でdmozが世界最大のディレクトリであると書きましたが、これは非営利のオープン・コンテンツ運動であるODPならではの特徴だと思います。ビジネスとして運営されているディレクトリは、どんなビジネス・モデルであっても、利益を生み出さない市場には参入しない/撤退することが運命づけられています。グローバルな観点から見た場合の「市場」は、主に「言語」と「地域」をもとにセグメント化されるでしょう。

現在の商用ディレクトリの多くが採用している有料審査型のモデルは、商用サイトの審査・掲載にお金をとり、その収入のほんの一部を使って、非商用サイトも収集するという考え方をしています。だから、たとえばエスペラントで書かれた商用サイトはほとんどないわけだから、エスペラント専用の商用ディレクトリがうまく運営される可能性は低いと思われます。

また、商用ディレクトリは他の商用ディレクトリと競争をしなくてはならないわけですが、ある地域では優位に立っていても、別の地域ではコンペティターに負け、その市場から撤退しなくてはならないほど利益率が落ちるということも起こるでしょう。実際、メジャーなディレクトリがどこどこの地域から撤退したというニュースはときどき聞こえてきます。

ODPは、こういった要因に制約されることなく成長していくことができます。


エディタの立場からすると、自分の作ったディレクトリがビジネス上の都合からいきなり消えてしまうということがありえないという安心感があるのですが(これは実は大きいです)、ユーザーの立場から見ると、ODPのグローバル性は、他のあらゆるディレクトリと比べたときの大きな利点となっています。

アクティブエディタへの道(2)

yobesukeの場合
という記事を書きましたが、ODPで言うアクティブエディタとは何も大階層やW/Jのトップを担当したり、特殊権限(metaやeditallなど)を待ったりするエディタだけを指すわけではありません。

小さなカテゴリを担当していても、カテゴリを常に最新の状態に保ち、定期的に自分の担当のカテゴリに関連のあるフォーラムに目を通し、必要ならば発言したり、inviteされたときには適切に対応できるエディタを指します。

しかしある程度経験を積んでいただいたならば、少し担当の範囲を広げて大カテゴリ直下の中カテゴリを担当するくらいのエディタに成長して下さる方々が増えて下さるのを期待しています。

エディタとしての経験をある程度積むと、その分野に特別に詳しくなくともカテゴリを編集出来ることがわかってくると思います。ODPの基本を押さえていればよほど特殊なカテゴリでない限り、問題なく編集できるはずです。

ある程度経験を積んだのち、掲載数1000前後の規模のカテゴリを担当すると本当に面白いです。サブカテゴリの作成の機会も多くありますし、他の階層との棲み分けなどの議論に参加するチャンスも増えてくる。また、他の階層と関連リンクを張ったり、他の言語階層とのaltlangを見つけたり。

他の言語階層との相互リンクは英語階層のディレクトリを起点に作成していくのですが、相互リンクの第一号が日本語階層だったりすると妙に嬉しかったりもします。

ODPはそれぞれのエディタがそれぞれの関心に於いて、それぞれのスタンスで関わっていくというモデルですが、少し大きめのカテゴリを担当する余裕のある方はやってみるととても面白いです。

そうすると今まで当事者として関わるチャンスがなく、ただ受け身で読んでいただけのフォーラムの議論が急に理解できるようになったりもするものです。ODPはわかり出すと底なしに面白い。

と、まあ、これはすでにエディタになっている人向けの内容になっちゃったかな。

エディタになったきっかけ

yobesukeさんに倣って、私もちょっと自分のことを。

私は最初から、ディレクトリ全体とまではいかなくても日本語階層全体を編集したいと思っていたから、特にどのカテゴリに興味があるということもなく、むしろ「インターネットにおけるディレクトリの役割や意味は何か」とか「ディレクトリはどんな構造を持っているべきか」というような抽象的で大風呂敷的な問題意識を持ってODPへの参加を決めました。

ですから個人的にも、そういう広い視野を持って参加しようとする人は大歓迎です。


ただし。エディタが日常的に行う作業の大部分は、そういう大きな問題意識からはかけ離れたものです。要するに、サイトを審査してディレクトリに追加するというどちらかといえば地味な作業が中心を占める。

そんな地味な作業をこなして経験を積んでいくのが、大局的な視点を身につけるための近道である、というのが私の実感なんですが、そんな視点を身につけて嬉しいかとなると人それぞれだとは思います。


たとえば私は、自分が使っているガスや水道のシステムがどのように構築され、保守されているのかをよく知りません。ときどき道路が掘り起こされているのを目撃したり、断水のお知らせが郵便受けに入っているのを見るときに、そのシステムの存在を確認するわけだけれども、それらの工事がいつ誰によって決定され、誰が実施するのかなんて気にしたこともないし、無理に知りたいとも思わない。

インターネットの世界でも、そのような「消費者」としてインターネットに関わることができるほどインフラストラクチャが整備されてきました。だから、そういうスタンスでインターネットに関わっている人であっても、十分にODPエディタとして活動できるはずです。

エディタ名

yobesukeさんが書いてますが、応募するにあたってエディタ名は慎重に選んだほうがよいです。というのも、これは後から変更することができませんから。

とうぜんながら、すでに存在するエディタ名を選ぶことはできません。応募フォームで既存のエディタ名を指定すると拒否されるはず。使いたい名前が他の人にとられていないかどうかを調べたいときは、 "http://dmoz.org/profiles/使いたい名前.html " というページが存在するかどうかをチェックしてみてください。存在していればそのエディタのプロファイルが、存在していなければ"The page you attempted to access does not exist on this site"というメッセージが表示されます。

アクティブエディタへの道ーyobesukeの場合

一般にODPエディタへの応募の第一の動機として、自分のサイトの登録申請したがいくら待っても掲載されない。内容的に問題があるはずもなく、下の方を見ると「エディタ募集中」となっている。それならば自分がエディタになって自分のサイトを登録しよう。リンク切れも見つけたことだし、新規登録するサイトの心当たりもある。と言うわけで応募し、めでたく採用される。個人的なことを申し上げますと、私のエディタ応募の動機はそう言うごくごく普通のものでした。
私がjoinされた時代と今とでは自動応答のレターやウェルカムレターの内容などに大きな違いがありますが、文字化けしたタイトル、metaエディタの謎めいたハンドル名などに、ひょっとして悪のシンジケートに勧誘されてしまったのではないかと思ったものです。
何しろ私が入会したのはdmozディレクトリがgoogleディレクトリに採用されて間もない2001年秋ですから、掲載サイト数も一万数千という淋しさ。話題の分類もまだまだ進んでおらず、「インターネットのブレイン」って何じゃこりゃ? てなものでした。
そんな中で自分が応募したカテゴリの中でまずやろうとしたのは未審査の処理。自分のサイトも含めて確実に掲載して大丈夫そうなものから掲載していきました。そして、サイトの新規追加。
今の日本語階層では潜在的に千サイトを超えるような規模のカテゴリに新人をjoinすることはまずありませんが、当時は話題が未分化だったため、どのカテゴリも潜在的なサイズが大きかった。
私がjoinされたカテゴリもそんなカテゴリでした。ですから、サイトをある程度追加するとどうしても分類がしたくなる。
私は自分のサイトをgoogleも採用しているODPのディレクトリに掲載したいと思ったけれど、そのディレクトリそのものが論理的な構造を持ち、信頼されるディレクトリでないと意味がないと思っていました。
そしてフォーラムでサブカテゴリの提案をはじめました。
色々紆余曲折はあったのですが、フォーラムで合意をとりつつサブカテゴリを作成し、階層構造を作り上げていく、という作業に完全に嵌ってしまいました。
そして一つのカテゴリが大体形が出来るとまた別のをやってみたくなる。はっきり言って泥沼と言えないこともない(笑)。でも新しいカテゴリの権限の申請をして許可が下りるまでのスリルもまた愉し、でした。


でもまさか大階層(W/J直下のl「地域」「アート」「ビジネス」…など)の担当になるとは思っていませんでしたし、cateditallなど考えもしなかった。そしてW/Jのcatmodになったのは晴天の霹靂でした。そして今、metaという新人時代には想像もしなかった権限を与えられているわけです。
そこで皆さんにアドバイス。
エディタに応募するとき、ひょっとして将来meta/catmodになるかもしれないので、ウェルカムレターを書いたりするとき受け取った人がワクワクするようなカッコイイエディタ名をつけましょう。私はまさかこんなに長く使うことになろうとは思っていなかったのでyobesukeなんて間の抜けたエディタ名で応募してしまいましたが、ywadとyobesukeどちらのエディタ名がカッコイイかというとそりゃywadですよね、悔しいけれど。
う~ん、大体このウェブログの記事のタイトルや内容にしても、どうもywadさんの方がかっこよくないかい?責任者の私を差し置いて、ううっ。



世界最大のグローバルなディレクトリ

私設のFAQページで解説しているように、dmoz.orgは世界最大のディレクトリです。これはいまとなっては、「人の手でウェブサイトを分類するというような悠長なことをこれほどまで大々的にやりつづけている組織は他にない」と表現したほうが適切であるような事態ですが、まあそういうことです。


カバーしている言語の多さという点でも、dmoz.orgはおそらく世界最大規模のプロジェクトです。dmoz.orgの World/ 階層にある言語の一覧を見てください。これだけの数の言語の階層が、同じガイドラインと同じシステムを使って、同じ精神に則った統一的なディレクトリを作っているわけです。準備中の言語階層は Test/World にあり、こちらにサイトを推薦したり、エディタとして応募したりすることもできます。


私がこのウェブログを書いている目的は、読者に日本語階層に関心を持ってもらい、あわよくば日本語階層にエディタとして参加してもらうことなのですが、スキルがある人は他の言語階層に参加するのも面白いはず。複数の言語を扱えるエディタは、それだけ広い視野を持って編集活動に関われるので、ODP内でも重宝されるでしょう。いったんエディタになったら、経験を積みながら他のカテゴリに編集範囲を広げていくことができるので、実際のところどのカテゴリから入るかはあまり問題ではありません。