dmoz エディタ日記 - ODP (Open Directory Project) 日本語階層 -7ページ目

エディタに応募したが「このカテゴリは現在改訂中です」と断られたとき

エディタになろう のエントリに以下の様なコメントを下さった方があります。

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エディタに参加させていただこうと申し込んだのですが、以下のコメントがメールで帰ってきました。


残念ながら、あなたが選ばれたカテゴリは、現在改訂中です。
改訂中のカテゴリでは、新しいエディタの申し込みを受け付けていません。

「エディタを募集中です」
と欄外にあるカテゴリから選んだのですが、改訂中のカテゴリであるかどうかは何で判断がつくのでしょうか?
自分の得意なカテゴリで申請を考えているのですが・・・
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審査担当者が「改訂中」で返す時の理由としてはいくつかのことが考えられます。
● 近い将来大幅な再編が予定されている。
● 近い将来に「地域一元化」が予定されている、或いは最中である。
地域一元化とは「地域階層」にのみ掲載して、他の話題別階層には掲載しない、と言う方針です。わかりやすい例としては地域密着のショップや飲食店です。
例えば飲食店は話題別階層のここ で扱われていますが、ここに掲載されるのは複数の都道府県にわたって事業を展開するレストランや外食産業、フランチャイズの本部等です。地域のショップや飲食店は所在地に一度だけ掲載するという方針です。
● カテゴリが混乱していて、新しいエディタに入っていただくには難易度が高すぎる。(外から見てそう思えなくとも、ODPの内部的には混乱していると考えられているカテゴリがあります)
● 掲載数は少ないが、未審査が異常にたくさんある。
こういう状態になるカテゴリは審査がむずかしいと言う側面があります。

通常、こういうカテゴリは「このカテゴリはエディタを募集中です」「エディタになろう」というリンクを外すことにしていますが、エディタの応募があって初めて、ここはリンクを外すべきであった、と気づくことが少なくありません。きちっと必要事項を書いて応募して下さった方には大変申し訳ないことです。
そう言ったカテゴリへの応募でも、必要事項が埋められていなかったり、サンプルが適切でなかった場合は普通に「拒否」のレターが行きます。もし「改訂中」のレターが届いたのでしたら、アプリケーション自体には大きな問題はなく、審査担当者は惜しいと思ってdenyしたのだという心情の表れです。
ですから、「改訂中」のレターを受けとられた方は別の分野か、隣接の分野で適当な小さなカテゴリを選んで再応募されることをお勧めします。
ODPでの編集に慣れた後ならば、編集権を得ることが出来るチャンスがあると思います。

ODP/dmozに関する情報の精度

9月15日のエントリ
に、『先日ある検索系のセミナーにいたとき、「dmozはもう管理者がいないから申請してもムリ」なんていってた講師がいたのですが、このブログをみてほっとしました』というコメントを付けてくださった方がいました。そこでこれに関してちょっと。


検索エンジンで「ODP」とか「dmoz」を検索するとそこそこの数のサイトがヒットしますが、インターネット・マーケティング関係の業者や、自分のサイトを推薦するウェブマスターの立場から書かれた日本語サイトで、ODPに関する正確な情報を提供しているものはほとんどないといってよい状況です(ODPエディタの立場から書かれたものも、その情報の適切さはまちまちなのですが)。


いまさらという気もしますが、インターネット上に存在する情報の信頼性の低さに改めて絶望してしまうぐらい、間違いが多い。わざと誤情報を流している業者もいるのかもしれません。しかし、前に書きましたように、ODPは外部への情報発信を積極的にやっていないので、正しい情報が行き渡っていないのも不思議ではないといえます。




ところで、このウェブログの主な目的は新しいODPエディタをリクルートすることなので、「サイトの推薦」に関わる話はわざとあまり取り上げないようにしています。とはいえ、実は言えること/知るべきことはあまり多くありません。私のFAQページ にまとめてありますので、参考にしてください。

yobesukeのdmozな日常

1ヶ月以上投稿しないでいるとywadさんにどつかれそうです。
ああ、大家はつらい…
もうお彼岸も過ぎたというのにイマイチしゃきっとしません。
ま、難しい話は当分ywadさんに任せておきましょう。


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近所に新しい駅ビルが建った。当然のことながら飲食店も入っている。
そこに寿司屋があるのだけれど、一見高級そうな雰囲気である。なにしろ寿司が回っていない。寿司が回っていないだけで高級そうに思えてしまう自分がちょっと情け無くもあるのだけれど、通りすがりにさりげに横目で覗いてみると職人が2,3人カウンターの中にいる。
しかし、表には全品一皿(2かん)280円とある。
う~む。
私は今まで全品統一価格の寿司屋は回転寿司も含めて入ったことがない。家のすぐ近くに全品一皿100円(2かん)の回転寿司があるのだけれど、さすがにちょっとこわくて入る勇気がない。回転寿司とはいえ、一応、人間が握っている店に私は入ることにしている。
と言うことで入ってみる。
全品同価格だからと言っていきなり、ウニ、アワビ、トロ、なんてやると「ふっ、貧乏人が…」と足下を見られるかもしれない。とりあえずイカを食べてみる。シャコの美味しさで寿司屋の仕入れの良さがある程度解ると信じている私は次にシャコ、そして、アジ、ハマチ… 
う~~、これじゃ普通の回転寿司で安いネタを選んで食べているのとかわらんじゃないか。しかも、いつも行く店なら180円の皿だ。
やせ我慢のし過ぎは良くないとトロとかヒラメとかウニとかを食べてみる。
結局、払った額も食べた内容も時々行くちょっとだけ高級めの回転寿司とほぼ同じだった…
全く後悔しなかったと言えば嘘になるが、もう一度その店に行っても同じ食べ方をすると思う。
やせ我慢こそmetaエディタの甲斐性。
私は日常も結構dmozだ。

ニュースの扱い

dmozにはニュース 階層なるものが存在していて、ニュースやメディア関連の話題を扱っていますが、今回取り上げたいのは個々のニュースそのものの話です。


英語階層では、時事問題のカテゴリが比較的気軽に作られることがあります。最近の例ではHurricane Katrina 。このように、何か大きな出来事があって、それについてのウェブサイトを収集・整理したいと誰かが強く思ったら、適当な場所を見つけてその出来事についてのカテゴリを作ることも不可能ではありません。


このような特定の事件を扱ったサイトは一般に長続きせず、せっかくカテゴリを作ってサイトを集めても、1年もしないうちに次々とリンク切れになる可能性は高いといえます。そのコストと見返りを考えると、時事問題にはなかなか手が出しにくいわけですが、ODP自体に「時事問題は扱わない」というポリシーがあるわけではないということが、上で紹介した英語階層のカテゴリからわかるでしょう。


日本語階層には、しかし、日々起こる事件をうまく整理できるようなカテゴリ構造がまだ整備されていないという問題もあります。たとえば上のハリケーン・カトリーナの例ですと、日本語階層にはそもそもハリケーンを扱うカテゴリが存在しません。それ以前に、日本人にとってはもっとなじみが深い台風を扱うカテゴリもない。


もちろん、ハリケーンや台風のカテゴリがないからといって、ハリケーンや台風を扱っているサイトを収容する場所がない、というわけではありません。現時点ではWorld/Japanese/科学/自然科学/地球科学 の下の「気象学」または「自然災害」が置き場所として適しているようです。このあと、「気象学」の下に直接、または"Weather_Phenomena "に対応する「気象現象」みたいなのでワンクッション置いて、「ハリケーン」なり「台風」なりを作り、「自然災害」からそれらに向けて@リンクを張ってやればよいでしょう。


とまあ、そういうことを考えながらカテゴリ構造を育てていくのはODPエディタの重要な仕事の1つです。上のパラグラフに書いたようなことがなぜいま行われていないのかというと、それは単に、それをやる人がいないから。なぜこの私がやっていないのかというと、日本語階層全体を見ている私には、他にも重要な作業がたくさんあって、手が回らないから。


ただし。このウェブログの今回のエントリで、私がハリケーンと台風を話題として取り上げたことの背後に、「世界ではこういうことが起こっているな~」という漠然とした意識があったことはたしかだし、このエントリを書いたことで、ハリケーンと台風のカテゴリがないという認識が強まったことも事実です(カテゴリがないことはもちろんずっと前から知ってましたよ。そもそも「自然科学」の下に「地球科学」なるものを作ったのはこの私なんで)。


それと同じように、クリスマスが来るたびに、祝日関連やキリスト教関連をなんとかしなくちゃと思い、大きな選挙があるたびに政治関連をなんとかしなくちゃと思い、2月になるたびに税金関連をなんとかしなくちゃと思う。


このように、ODPのディレクトリは、「サイトの推薦」というメカニズム以外にも、エディタの心を媒介として、たしかに外の世界の出来事やサイクルの影響を受けて発展していっているようです。

エディタになろう

9月に入りましたね。


このところ、エディタの応募書類に、このウェブログを見てODPに関心を持ったと書いてくれる人がときどきいます。そう書くとエディタになりやすい、なんてことはありませんが、われわれにしてみれば励みになるし、ODPに関する基本的な情報を入手した上で応募してきているんだなという手がかりにもなります。


ODPはいつでも新しいエディタを求めていますので、このウェブログを見て、ディレクトリ作りに関心を持った方は、いつでもぜひ応募してください。私が作っているFAQページでも、「エディタになる 」というセクションに簡単な情報を載せているので、目を通しておくといいかもしれません。


掲載サイトがディレクトリから消えたとき

リンクチェッカーRobozillaでywadさんがデッドリンク検出のロボットについて紹介してくれました。
このrobozillaはリンク切れのサイトをエディタに報告してくれます。また間隔を空けて2回訪問してダメな場合にのみエラーの報告をするのですが、稀にサイトは生きているのに2回ともエラーに遭遇し、報告することがあります。運悪くエディタがさらに間隔を空けて訪問したときにもエラーが出た場合、そのサイト自体に問題がなくともディレクトリから削除されてしまうことになります。
せっかく適切な場所に掲載されていた自分のサイトがディレクトリから消えてしまったら、サイトオーナーはちょっと焦るかもしれません。
自分のサイトが正当な理由なく削除されたと思った場合はディレクトリの右上にある権限の濫用/スパムの報告をクリックし、このフォームに簡潔に状況を書いて送って下さい。比較的早く問題が処理されるかもしれません。
しかし、結果については本人に連絡が行くことは滅多にないと思います。
削除が何らかの事故によって行われた場合はサイトが正常に動いていることが確認された時点で再掲載される可能性は非常に高いです。しかし、エディタがガイドラインに照らし合わせて何らかの問題があると判断して削除したものついては復活は難しいでしょう。
私も昔自分が掲載したサイトを訪問してみて、内容が著しく変化してアフィリエイトが中心になっていたりするのを発見したり、他のエディタが気づかずに掲載したアフィリエイトサイトを削除することは良くあります。

暑中お見舞い

この数日の猛暑もあるのか、このところ日本語階層のフォーラムは夏休みモード、yobesukeは静かに未審査キューの審査などにいそしんでおります。
バカンスに出かけたり、家族と過ごす時間が増えてODPにさく時間が減っているエディタの方も多いことと思います。

その逆に、一人寂しくバカンスにも行かず、一緒に過ごす家族のいないあなた、
家族が居ても一緒に遊んでもらえないあなた、遊びたくないあなた、
そう、今、これを読んでいるあなた、
ODPに関心がありながら今一歩を踏み出せないでいたあなた、
このウェブログの過去ログや紹介されている関連リンクをもう一度読み直し、エディタに応募してみませんか?
人生に新たな一ページが開かれることでしょう。
それが薔薇色かどうかは保証の限りではありませんが。

そして、
嗚呼、今コンピュータに向かってこれを書いている私、
私の生活は一体どうなっているんでしょう…

FAQとフォーラムと

このページの上部のセクションにもリンクを置いていますが、私設のFAQページ を作っていますので、暇なときに目を通してもらえれば嬉しいです。また私は、FAQのネタを収集するのを第一の目的に、このウェブログを始めたのとほぼ同時期に2ちゃんねるにも顔を出すようになりました。現在のスレッドは http://pc8.2ch.net/test/read.cgi/hp/1083759935/l50 。ただし、現時点では専用ブラウザでないとアクセスできないようになっているようです。

英語のインターネットの世界では、ODPエディタが、ODPエディタの立場から、いろいろなフォーラム/掲示板に投稿をするのは珍しいことではありません。エディタたちが自ら運営しているThe Resource Zone なるフォーラムもあるぐらいです。一方、日本語のインターネットの世界では、エディタがこうやって「外」の世界に働きかけることはめったにありませんでした。

ODPはオープン・ソース運動に近い発想をしているプロジェクトであり、いろいろな面で透明性を持っています。編集ガイドラインを含む数多くの文書をdmoz.org上で平然と公開しているのも、その一つの表れです。その一方で、ODPはスパムや悪用の脅威に日常的にさらされており、自らの身を守るために、サイト審査の具体的なプロセスといった細かい情報を秘密にしています。こういう事情があるため、「外」の世界とのインタラクションにはけっこう神経を使うのです。

ODPのディレクトリ内でのリンク

ODPの各言語階層間でほぼ同じ意味合いを持つカテゴリの相互リンク、altlang linkについては先日dmozの愉しみ方 で少し書きました。
ODPのディレクトリ内にはこのaltlang linkを含めて3種類のリンクがあります。
@リンク関連カテゴリリンク です。

@リンクはカテゴリの実体は別の場所にあるけれどこちらでもサブカテゴリと同等に扱うことの出来るカテゴリをリンクするものです。
カテゴリ名の後ろに「@」がついているのですぐにわかります。
また、この方法は他の多くのディレクトリ型リンク集でも使われています。

World/Japanese/家庭/ハンドメイド
World/Japanese/健康/体調・症例/50音別索引
などはほぼ@リンクのみから構成されています。
「ハンドメイド」にリンクされているカテゴリの実体はほとんどが「アート/クラフト」にありどちらからも誘導されます。
病名の「50音別索引」では「おねしょ」でも「夜尿症」でも目的のカテゴリに到達できます。

もう一つ非常にODP的な考え方から生まれた@リンクの使い方があるのですが、これはまた項を改めて書きたいと思います。

スーパーの豆腐売場に各種豆腐、あげや生湯葉が並んでいます。
でも豆腐と言えば夏は冷や奴、と言うわけで、料理名カテゴリ「冷や奴」を作るとショウガ、ミョウガなどが追加されます。スーパーの豆腐売場に並べられたショウガやミョウガ、いちごの隣にさりげなく置かれた加糖練乳、これらの関連商品を見るたび、私は、あ、@リンクだ、と思ってしまいます。



関連リンクは@リンクほどジャストには収まらないけれど関連するカテゴリに対して張られます。
例えば World/Japanese/家庭/料理/食材・知識/肉類/ に張られている「こちらもご参照下さい」の下にあると関連リンクは
「ビジネス」と「オンラインショップ」階層の同様の話題に向けて張られています。
しかし「ビジネス」の側からはオンラインショップは関連リンクではなく@リンクが張られています。これは一般小売りのオンライン通販はビジネスの一分野だと考えているからです。

リンク・チェッカー Robozilla

このところのODP内での作業はけっこう忙しい。リンク・チェッカーのRobozillaが来襲したからです。


このウェブログで何度か周辺の話題に触れてきましたが、ディレクトリ、また広い意味でのリンク集の「質」を測る尺度の1つは、デッド・リンクの比率でしょう。dmoz、特にdmoz日本語階層は、この点でかなり優秀であると私は思っています。この高い品質に貢献している機能の1つが、自動リンク・チェッカーの Robozilla です。彼はエディタでもあるので、プロファイル・ページを持っています: http://dmoz.org/profiles/robozilla.html


Robozillaは、いわゆる「ロボット」として、dmoz.orgに掲載済みのサイトを巡回し、デッド・リンクを検出します。

http://www.robotstxt.org/wc/active/html/robozilla.html


その後、ODPエディタは彼の報告を受けて、リンク切れとなったサイトが本当に消えたのか、どこかに移転したのではないかと調査を行うわけです。せっかく掲載したものが、移転のせいでディレクトリから削除されてしまうのはもったいないですからね。


掲載済みのサイトが移転したのであれば、それがリンク切れになる前に直しておいた方がよいのは明らかです。そのような場合には、各カテゴリのページの右上にある「URLを更新」というリンクを使って、URLの変更を報告することができます。この更新リクエストは一般に迅速に処理されますから、ウェブサイト管理人はぜひ利用してください。